教育中の訓練のまとめ
自衛隊でしか出来ない貴重な体験ばかり
訓練は多種多様。大変だったが良い思い出。
教育訓練ではかなり多くの訓練を受けた。そのいくつかを思い出して書いてみる。
★基本教練
自衛隊の訓練の基本中の基本が基本教練である。敬礼のやり方や、整列の仕方、一糸乱れず行進したりする。体力的にはしんどくないが、何度も何度もやらされるので精神的に疲れる。
不思議と基本教練が上手い奴は、他のことも上手くこなせていたと思う。
★小銃の扱い
小銃の部品の名前を覚えてを分解結合する。64式小銃は部品が50個以上ある複雑な銃で、扱いが大変だった。時間をかけて何度も何度も練習した。
★射撃訓練
まずは、射撃姿勢の訓練を延々とやる。次に空砲射撃をして、実弾射撃をする。堅気の人間で銃を撃てるのは自衛隊と警察ぐらい。良い経験が出来たと思う。
★戦闘訓練
ホフク前進のやり方や、敵陣地に突入するときの動作を学ぶ。戦闘訓練の最後は藁人形に銃剣を突き刺すわけだが、そういう戦争は日露戦争までだろう。現代の戦争でそういう事態は想像しにくいと思うが、これも一種の自衛官としての嗜みなのであろう。
★行軍訓練
重装備で10kmを歩く。たった10kmなのだが、半長靴(ブーツ)を履いて、小銃を持ち、重い荷物を背負いながらなので、想像以上にきつく、途中でリタイヤする奴もいた。
後期訓練では夜間に35km歩いた。眠くて死にそうだった。
★毒ガス訓練
テントの中に催涙系の毒ガスを充満させて、その中で毒ガスを体験する。当然遊びではなく、防護マスク装着訓練の一環である。
★自衛隊格技
日本拳法を元にしたという自衛隊格技を学ぶ。といっても基礎の基礎しかやらないので、あまり意味は無い。
★銃剣道
銃を模した木の棒で突っつきあう武道。興味がなかったのでダルかった。後期訓練では更にやらされて初段を取得した。
★自衛隊体操
ラジオ体操をさらにしんどくしたような自衛隊体操というのがあって、これを完璧に覚える訓練があった。最終的には全て覚えたが、部隊に入ってからはあまりやらなくなったのですぐに忘れた。
★たこつぼ堀り
自分一人がすっぽり入るぐらいの穴を掘る訓練。しんどかったが結構楽しかった。自分の堀った穴で3時間ぐらい仮眠した。良い思い出。確か後期の訓練だったと思う。
★隊歌
自衛隊には軍歌ならぬ隊歌がある。歌詞は勇ましくメロディーは古風。そのいくつかを練習した。上手い下手より声の大きさがポイント。結構楽しかった。
他にも色々あったはずだが、全部は覚えていない。しんどい訓練が多かったが、オレの好奇心は満たしてくれた。