自衛隊の入隊試験

任期制自衛官ならヤル気だけで合格?

自衛隊の試験に体力測定はない。あるのはペーパー試験と面接と適性検査と身体測定である。
自衛隊には様々なコースがあって、例えば幹部候補生コースだと訓練後はいきなり幹部(3尉)である。もちろん試験は難しい。
その下に一般曹候補生というのがあって、これはいわば正社員自衛官の試験だ。合格して数年すれば3曹になれる。なお、オレの時代は「曹学」と「曹候補士」というのがあったが今はない。試験もちょっと難しく、大卒でも落ちる奴がいる。
オレが受験したのは今で言う「自衛官候補生」という、一番下っ端のコースだ。昔は「2士コース」とか言ってたと思う。
試験は超簡単だった。
唯一心配だったのは視力検査だったが、これもクリアした。
そして、見事?合格した。

★入隊試験の倍率
平成23年度の自衛官の応募及び採用状況は以下のとおりだ。

(出典:平成24年度防衛白書)
倍率は幹部候補生で28倍、一般曹候補生で13倍とかなりの難関であることがわかる。就職戦線では近年公務員が大人気であるし、この2つのコースは終身雇用の公務員だから人気があって当然かもしれない。
しかし解せないのは自衛官候補生(任期制自衛官)の5.6倍という数字である。オレの時代でも4倍か5倍だったと記憶しているし、かなりの倍率に見える。
しかし、試験は超簡単だし、よほどでないかぎり落ちないと思うのだが。
でも、よく見れば、これは「応募者数/採用人数」であって「応募者数/合格人数」ではない。これは推測だが、応募すればほとんどの人が合格するのではないか。しかし、自衛隊と他の仕事の両方に合格した人は大抵の場合、他の仕事のほうを選んでしまう。だから合格者のうちのほとんどが辞退してしまう、と思う。
事実、オレの同期にも自衛隊しか受からなかったから仕方なく来た、という奴が大勢いた。
5.6倍という数字にビビって、オレには無理とか思ってしまう人もいそうだが、あまり気にしなくていいんじゃないか。



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