オレが自衛隊でつらかったこと
毎日つらかったが…
自衛隊で辛かったことなど数えきれないほどある。その中から幾つかのエピソードを紹介する。
★前期教育の話。前日の雨で訓練場にはアチラコチラに水たまりができていた。大きな水たまりの向こうに班長が立って。ここまでホフク前進で来いと。えー、って思ったが、口に出したら怒られるので仕方なく水たまりにダイブ。戦闘服の洗濯が面倒くさかった。
★小隊旅行での出来事。宴会で上官に酒を注ぎに行った。その上官は酒を飲み干すと、オレに大きな鍋の蓋を渡した。はあ?っと思ったが、その鍋に蓋に酒をなみなみと注ぎ始めた…。それほど酒に強くないオレは固まってしまったが、拒否できるはずもなく仕方なく飲み干した。しばらくしてやっぱり気分が悪くなったので便所で吐いた。ぐったりしているオレに対して他の上官が、「今日初めてお前のことを認めたよ!」と褒めちぎられた。仕事で認めてくれよ…。
★他の駐屯地で作業員が足らないので援軍で行ったが、手違いでオレは必要なかったそうな。仕方ないので一週間ずっと一人で草むしりさせられた。あれにはオレも腐って誰にも挨拶しなかった。
★演習で山に行った。とある1曹とバディで雨の中、山を歩き回っていた。しかし日が暮れてきたので、その1曹が言った「今日はここで寝るか」。えっ、雨降ってるんですけど。でも疲れていたので、雨に打たれながらでも、なんとかそこで寝れた。
★銃剣道の訓練で膝を壊した。今も痛い。
★ラッパ手訓練で何故か冬の海に飛び込んだ。翌日風邪を引いて寝込んだ。
★入隊してすぐ、過剰な生命保険に強制加入させられそうになった。扶養家族もいない人間が保険金2億円の保険に入ってどうするんだ?しかも戦争で死んだら保険金でないって書いてるし。アホか。納得出来ないので断固拒否したが、大抵の同期は言われるがまま加入していた。
★風呂で同期隊員とフザケてたら二人は出来てるという噂が流れた。
★夜間行軍訓練は苦手だった。3時間ぐらい歩くと眠くて仕方ない。歩きながら数秒ごとに寝たり起きたりを繰り返す。それが数時間続く。前の隊員にぶつかったり溝にハマったりする。オレにとっては地獄の訓練だった。
他にも陰険な先輩に目をつけられてネチネチ攻撃されたとか、今でも笑えない思い出も盛り沢山だ。