自衛官の休日の過ごし方
普通の若者と変わらないと思う
自衛隊では、いや、オレのいた部隊では休日は普通に取れた。基本的に土日祝は休みであるが、その日に仕事が入る時は代休がある。年休も取れる。
休日の過ごし方だが、オレの場合、教育期間中は駐屯地の中で過ごしたことが多かった。とにかく平日は疲れるので土曜日は寝倒して体力を回復させたかった。日曜日は一応外の空気を吸いに外出するが、遠出はしなかった。駅前のスーパーでお菓子を買ってくるとかいう程度だ。
後期訓練になると、「特外」といって、外泊が許されるようになった。班の同期は実家に帰る奴も多かったが、オレはあまり外泊をしなかった。みんな居なくなるから部屋にいても一人になれたりするのでそれで十分だった。
部隊に配属されると休日の過ごし方のバリエーションも増えてきた。自転車を買ったので、外をウロウロしたり、ノートパソコンを買ったのでインターネットやったりゲームをしたりしていた。
基本、オレはインドア派だったが、それでも少しは外出して外の空気を吸うと気持よかった。外に出るとそれだけで開放されたような清々しい気持ちになれた。中にいると本当に窮屈だ。用事がなくても単に外出するだけでエンターテインメントだった。
ただし、休日でも外出できない時もある。入隊して1ヶ月ぐらいは外出できなかったと思う。また、自衛隊では有事に備えて一定の数の自衛官を駐屯地に残す必要があるので、外出できない休日がローテーションで回ってくる。
また、不祥事を起こすと「外禁」というペナルティを受けることもある。陸士の場合、外出は常に上官の許可が必要なので不興を買うと大変である。
ついでなので、他の奴の休日の過ごし方も紹介する。オレの休日はおとなしすぎて一般的ではない。
まず、休日になるとほとんどの人間が外出する。一日中部屋にいる奴は外禁の奴以外であまりいない。
外でやることは、パチンコ・パチスロが堂々の第一位だ。みんなせっかく稼いだ給料のほとんどをパチンコ屋に持っていかれているんじゃないかと思う。駐屯地の近所のパチンコ屋はさぞや儲けていることだろう。
他ではは気の合う仲間で外出して街をウロウロするとか、冬になるとスノボに行くとか、それは普通の若者と変わらない。
そうそう、出会い系サイトにハマっている奴も多かった。平日はやたらとケータイメールを打ちまくって、休日になるとイソイソとおしゃれをして外出する。先輩で一人、出会い系サイトで知り合った相手と結婚した人もいるぐらいだ。
実家が駐屯地の近所にある奴は休日は実家に帰っている。何をしてるかしらないが、駐屯地にいなくていいというだけで幸せなのだろう。
外出に関しては制限もあるが、概ね世間一般の休日ライフを満喫できるのではないかと思う。
ただし、駐屯地によって外出のルールはかなり違うらしく、厳しい部隊は外泊禁止らしいということは言っておく。