自衛隊に入隊して良かったこと
「全部!」といえるほど無邪気でもないが…
自衛隊に入隊して良かったことってパッと思い浮かばない。つらかったことならいっぱい思い浮かぶが。
でも思い返せば、いくつかある。
まず、体力がついたこと。入隊前は標準以下だったと思うが、激しい体力練成のお陰で一般人には負ける気がしなくなった(と言っても体力のピークは入隊半年後ぐらいだったが)。
次は貯金が出来たこと。オレは貧乏だったので嬉しかった。
他には…、何かあったかな(笑)。
そうそう、いろんなタイプの人と接することが出来てよかった。良くも悪くもびっくりするような奴もいて面白かった。いろんなタイプの人から話を聞くことは良い人生勉強になった。
後は…、自衛隊でしか経験できないことって多かった。例えば射撃とか戦闘訓練とか。一般社会では全く役に立たないけど、良い経験をさせてもらった。今も話のタネになるし。
一番の思い出は退官した日、中隊の仲間に胴上げされた瞬間だ。あの時の達成感は今でもはっきり覚えている。
うーん、これ以上思い浮かばないが、結局、若いころの苦労は買ってでもしろ、ということに尽きるかなあ。辛かったことも自分を磨く良い材料だった。しかし、それを言い出すと何でもありになるよな。入隊して良かったこと?全部です。とか言うほどオレも無邪気な自衛隊ファンでもないし。
なお、他の辞める隊員に聞いたこともあったが、「特に無い」と言ってる人が多かったと思う。
結局、何を求めて自衛隊に入隊したのかにもよるだろう。オレの場合、修行を求める気持ちもあったから、割と満足度が高かった。
体力付けたいとか、貯金したいとかいう目的で入隊した人も満足して辞めたのではないかと思う。
でも、なんとなく入隊した人は、特に得るものがなく、つらいだけだった、という感想を持っても不思議ではない。
しかしまあ、10年も経てば記憶も美化されるよな。辞めたての頃はオレももう少しうんざりしていたかもしれない。
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