後期教育訓練

嵐の前の静けさか…

地獄の前期訓練が終わって数日後、後期訓練が始まった。前期訓練では自衛官の基礎を学んだが、後期ではそれぞれ専門的な技能を学ぶ。
オレは普通科に配属された。職種の話は別に書くが、昔で言う歩兵科で、最もありふれた職種だ。それは自分の希望通りだった。
そして、普通科の中の81mm迫撃砲がオレの専門となった(写真)。

前期訓練が終わって、後期訓練もこのまま頑張るぞ、と思っていたが、すこし拍子抜けした。
前期訓練より後期訓練の方が遥かに楽だった。ある程度自主性が認められたので、あまりあれこれうるさく言われなくなった。体力練成もそれほど激しくなくなった。
前期訓練の3ヶ月で辞めた奴はバカだと思った。我慢しとけば地獄はすぐに終わったのに。

オレはここで新たに7人の同期隊員と出会った。8人で1個の班だ。これまた個性がバラバラで、あまり仲良くない班だった。前期と違ってずっと一緒というわけでもなかったので、それほど結びつきは強くなかった。オレもどうしても名前を思い出せない奴が一人いる。ある意味クールな関係だったかもしれないが、大きな衝突もなく3ヶ月過ごした。

後期訓練のメインは迫撃砲の訓練だ。迫撃砲は操作が難しいので習得するのに時間がかかる。その他、体力練成など。その他はあまりはっきり思い出せない。
この後期訓練って楽だった分、あまり記憶に残っていない。

割とあっさり3ヶ月が過ぎ去り、前期後期合わせて半年の訓練期間が終わった。次はいよいよ部隊に配属される。



コメントを残す

このページの先頭へ